林良雄さんからグァタパラ新聞9月号が届いた本日、弓場農場の舞踊家・小原明子(おはら・あきこ)さんの訃報を知りました。はじめてブラジルを訪れた2016年には、お元気で弓場農場の中を案内してくさいました。ご自身がどうしてブラジルへ来ることになったかというお話や彫刻家でいらっしゃったご主人の作品を紹介してくださったりしていただいたことが昨日のことのように思い出されます。心よりお悔やみ申し上げます。
グァタパラ長寿会
文協第五回定例役員会 2024.8.10
1. 文協正会員に次の方々を承認する。
吉岡エミ・マリーナ、野間カツシ・カーロス・アルベルト、井上洋子。(敬称略)
自由市場
移住地内に植えられてる多くの黄イッペイが、春を告げるかの様に満開の8月18日に行われた。出店は12店で18名の参加者である。70脚のテーブルと280脚のイスが準備された。各店の品々を重複しながら記す。
板作りの花入れ、ラン、毛糸のキーホルダー、手提げ、小バック、サイフ、エプロン、ススピーロ、パリャ・イタリアーナ、ゼリー、シュークリーム、赤飯、コロッケ、タクワン、粕漬け、シュシュ、レモン、バナナ、シャクシ菜、チンゲン菜、ネギ、ケール、黒ニンニク、うまみ味、生ニンニク、シュンギク、ブロコーリ、マモン、毛糸のトッカ、小物入れ(和風生地)、蒸し饅頭、焼饅頭、モチ、大福、カリントウ、紋形饅頭、ワッフル、鯛焼き、ツマミ饅頭、福神漬け、花ウメ、鶏卵白、天プラ、肉マン、ギョウザ、ラッカセイツマ
ミ、カリントウ、味付シメジ、花ウメ、ガリ(生姜)、シメジ(生)、稲荷寿司、シメジのバター炒め、カレーライス、オムレツ、酢レンコン、甘ナットウ、マンジョカ・シッピス、寿司、手巻き、詰合せ、刺身、ホット・ロール、焼ソバ、冷やし中華、ギョウザ、生姜菓子、ドライフルーツ、焼ソバ、焼饅頭、パステル、カルネ・ケイジョ、フランゴ、カテピリ、バタタ・コーネ(入れ物がコン型)、バウ・バイアナ、握り寿司、弁当、カリントウ、オカキ、焼饅頭、蒸し饅頭、アゲ、肉マン、ギョウザ、梅干し、福神漬け、ヒョウタン作品、ドラエモンキーホルダー、日本人形キーホルダー、ドラエモン人形、トトロ人形、メイ人形、魔女の宅急便、ピタイアの苗木三品種、クレープ(ケイジョ、リシア味)、リシア・ジュース、ドリンク(ボージカ味)、ハスパジィーニョ、ポウパ・デ・ピタイア、水、飲料水、ビール、焼トリ。ATM決済機、PIX等が定着する。
ある日系から求められた品物名がわからず、魚を圧し潰した様な物と言われ戸惑うと、そこへアンコの入った物と言われたので「鯛焼き」とわかった。また、旬の野菜外の物を求められ説明をすること、日系からの漬物類の求めはほんの僅か、これは日本人食文化なのかと思えた。
長寿会ウジナ・サン・マルチニョを見学
長寿会発足五十周年記念植樹の苗木探しを兼ねて、ウジナ・サン・マルチニョ見学に8月20日(火)に27名バスで文協前を七時半に出発して行ってきました。
最初に環境教育センターで、ロゼライネさんが朝のコーヒータイムを準備して出迎えて頂き後、簡単にウジナの略歴と工場運営の説明があった。
会社は共同経営でブラジル最大規模の砂糖エネルギーグループを誇り、4ヶ所の工場で運営されサン・マルチニョ(ロメット家とプラド家)、イラセーナ工場(リメイラ)、サンタ・クルース工場(アメリコ・ブラジリエンセ)、ボア・ヴィスタ工場(ゴイアニア)で砂糖キビ約2.400万トンの粉砕能力を持っている。
ゴイアニア工場ではOMTEKリボ核酸を生産するためのユニットもあり、サン・マルチニョでは収穫時には約1.000万トンの砂糖キビが粉砕される。このノルマを達成した農年には、その約5千人を雇用する労働者にポンとモルタンデーラが配られるそうです。
環境教育センターの入口に「私たちサン・マルチニョは、ビジネスの成功には(思いやり)が不可欠な姿勢であると信じています」と書かれていた。それを実践していると感じたのがトイレが綺麗で、空き地は全て芝が植え付けられ見事に手入れが行き届き、ゴミ一つ落ちていなく、苗木を仕立てている場所で作業員一同々様の教育がなされていることに感心しました。ロゼライネさん、苗場で30年間監督をしているエドワルドさん、もう一度会って話をしてみたい、そんな感銘を受けた。数名の方が好きな苗木を頂き、五十周年記念植樹はラタニアの苗二本と決めました。最後に工場内をバスで見学運行、出口の道路脇には2004年に小泉元首相が訪問した時の記念植樹を田中さんが指さしたが、瞬時に通り抜けて止まれなかった。
ジャボチカーバル街道のガソリンポストで食事をして、楽しい一日を過ごさせていただきました。これも文協の支援のお陰と感謝申し上げます。
文責 新田 孝二
*約30分工場内の説明会
火災発生
去る8月23,24日の両日、空全体が煙で覆われ、その内に黒い燃え殻が降って、ところかまわず一面に降り注ぐ。翌日は煙と砂埃が相俟って空一面が赤褐色に覆われ、日差しも遮って太陽の丸さだけが覗けた。23日はリベロン市近郊の4ヶ所の道路が通行止めになり、リベロン~グァタパラ間のクラビーニョス郡境地点km14~23付近沿道が、火災で両側が午後2時頃から通行止めになり、移住地の方が帰宅出来なかった。また、ヅモン方面から帰って来た方は、まるで戦争へ行った様な恐怖に駆られたとも言われる。この日は近郊7ヶ所の道路が通行止めになった。
これらの出火の90%の火の元が道路沿いであった。ニュースの解説では、自然発火は殆どなく人災と報告していた。湿度率が危険度と言えるところからさらに7%も下回り、その上枯草に火を付けて処分する習慣が今でもあり、煙草の吸差しを車外にポイ捨てが、この90%を示してると道路警察の対話でもあった。
前代未聞の火災と、多くの人々の声が報告される。ただ、この野火はサンパウロ州内部に多く発生し、州の北側の方が比較的多発している。その被害件数は90ヶ所と言った数も上がっている。
その翌日、一日中降雨があり異常乾燥も少し和らぎる。
この25日、バタタイス警察署の発表によると、バタタイス出身41歳の男を、ポリ容器内の燃料とライターで付け火中の所を発見、逃げ様としたが現行犯で身柄を拘束。取り調べではPCC(Primeiro Comando Capital・犯罪組織)の指示で行ったと供述している。
また、工業中学の同級生が転送してくれたサイトによると、あまり報道されてないが、2週間前にサンパウロ州政府は今までにない大掛りな犯罪組織の検挙があり、特に燃料配給組織であり、その一拠点がリベロン・プレットとあった。その意趣返しとも取れる犯罪である。
その後、もう一人拘束されたが詳細が不明。
30日、入用でリベロン市へ出掛ける途中、クラビーニョス郡境オンサ川から先の、目に入る範囲の遥か彼方の砂糖キビ畑の類焼被害は、万単位の面積と見た。
モルモット・Porquinho da Índia,Cuy
7月中旬、初めての子羊の出産で親羊が授乳をしない為、吉永氏の婿さんに哺乳を依頼。
一ヶ月後に12Kgの体重に成った子羊を受け取った。毎日朝、昼、夕に哺乳させるので羊小屋まで通うと、毎早朝 番(つがい)の動物を見掛ける。読み終わった元アルゼンチン大使の体験記にヌートリア(南アメリカ東部原産)かと見たが、尾が見えず、その上頭部をグーグルで検索すると異なり、モルモットと判明する。
モルモット(ポルキニョ・デ・インジアまたはクイ)。
南米に生息するテンジクネズミ科の野生種が、古代インディオの下で家畜化された種である。夜行性の草食動物。ずんぐりむっくりした体形で、前足の指は4本、後ろ足の指は3本。温和で比較的飼いやすいため、愛玩用として養殖されている齧歯類(げっしるい)。学名:Cavia porcellus、草食動物:Herbivoro、妊娠期間(成)59~72日、体長20~40cm、体重0,9~1,2kg(雄)、平均寿命5~8年。(一部グーグル引用)
家の前の立木に住み着いたクロオマキザルは子ザルも増え、4~5匹のファミリーに成ってる。今度はモルモットの番で、寒い中にも楽しみが増した。
埋草・同窓の回想録・写真編
*1974年〜79年生れの子弟(1983.2.26撮影)
座る子供達左より、脇山怜子、多田百合香、おいて渡辺恵理、脇山栄子、立つ子供前右、杉本美和、新田裕次郎、後左から小島香織、おいて新田利恵等。
*1989年度の幼稚園卒業時、座る子供達
左、上村健太郎、上田明美、脇山丈治、近藤保彦、藤山博司、吉永隆文、佐々木三佳、立つ子供達左、井上千枝、斎藤優子、真名子美千恵、木村さつき。
*1994年度の小学校卒業生、前列右、林梨里、多田あさみ、浜田ファビオ、岸田一志後列右より斎藤強、真名子徳行、寺内大吾、渡辺政行、菅原進一、妹尾広人(横向き)。
*2000年度の小学校二年生、男子左側から三番目設楽賢躬、林貴良、立つ女子右側、茂木茂子(先生)、大津裕子、藤山美智江、斎藤由美。
*井上栄子(旧姓・黒沢)さん、2013年6月15日再会。茨城県東茨城郡大洗町在。
日本の農家に嫁がれ、数十棟のビニールハウスでイチゴ栽培に従事しながら、茨城県国際交流協会でブラジルからの本邦研修生や里帰りの人々になにかに付け、相談相手になったりしてお手伝い頂いて居ります。
移住前の生地から大洗町は約21Km地点(距離をグーグルマップで検索)、この大洗漁港から水揚げされた新鮮な魚、特に鰹が入ると魚屋が幾度も届けてくれたことを思い出す。
また、ここの沖合でカジキ(メカジキ)釣り国際大会・インターナショナル・フィッシング・フェスティバルが8月に毎年開催されている。今年は(2024年)は8月30日。
ノーベル文学受賞者ヘイミングウェイの著名な「老人と海」に登場するのがこのカジキ魚と同種である。
その他、ここの大洗水族館が個人で飼育していたピラルク(オステオグロッサム科)が、大きく成長して手に余り水族館に持ち込まれたが、水族館側では飼育経験がなく、栄子さんを介して親の黒沢さんへ問合せの依頼があり、黒沢さんと共にピラスヌンガ市にある淡水魚水産試験場を訪問。
当時移住地で飼育する以前であり、まだコンピューターも一般化されておらず、周辺には飼育に対する経験や文献もなく、飼育試験場にある戸外持ち出し禁止の飼育事項資料や書籍の特に重要ページを場長に事情説明、市内でコピーを取りそれを日本語に要約し、コピーと共に送ったこともあった。その後、なんの問合せもなかったので問題解決に至ったと思う。
彼女への回想は、兄妹の多い黒沢家の両親を手伝い、幼い弟、妹のかしずき、けなげに飛び回る弟たちを高揚なしと言うより、やさしくたしなめ注意しているので、どうしてあんなにやさしく接することが出来るのかと羨望することがしばしばでした。今年、娘さんと里帰りされ、現在もやはりやさしい母親でした。
たのしい思い出は希薄であり、苦しい思い出は鮮明に残り、苦しみが過ぎ去って、懐かしい思い出になるのには、幾山河。
明後年でグァタパラ小学校卒業40余年に成るが、各々の健勝を願って終にします。
2013年8月30日
同窓の回想録 グァタパラ在 林 良雄
【参考文献】
著者 近藤 安雄
書文名 グァタパラ通信・刊行所 全拓連 刊行年1962~1972年
書文名 前進われらの20年史 刊行所グァタパラ文協 刊行年1984年
書文名 翔洋第二のふるさと三十五年史 刊行所 グァタパラ文協 刊行年1999年
ブラジル学校案内ホームページ、ジャボチカーバル農学校・ジョゼ・ボニファシオ
書文名 つくばね 第4号 刊行所在伯茨城県人会 刊行年1964年
グァタパラ州教育局保存資料提供
協力者 渡辺 良則、佐々木 巻子
赤ちゃん誕生
B/C区在住の雫田ゆり子さん次男和彦・タウアーナ夫妻の次男にルッカ・ヨリ・マサアキちゃんが8月15日に誕生致しました。おめでとうございます。
訂正
8月号で人物紹介中、小島りかさんの母親名ハツエ・エリアと訂正致します。
訃報
B/C区在住の小山田喜八郎(享年98歳)氏、1963年5月15日着伯、第13陣、山形県北村山郡尾花沢市出身。先日脳溢血で倒れ、ウニメジ病院に搬送されましたが、手当の甲斐なく8月16日午後9時過ぎに永眠されました。
葬儀は8月17日午後3時よりお別れの会は自宅で執り行われ、その後移住地内モンブカ墓地に埋葬されました。
夫人は悼惜の念を禁じ得ませんでした。ご逝去を哀心よりお悔やみ申し上げます。
俳句 グァタパラ俳句会
毛布着て相撲見る夫はいねむりて 高木美代子
指圧して冷たし手足温ためぬ 小林 敏子
木から木へ木の葉揺らして群小猿 田中 独行
朝日浴び木の葉黄色に輝けり 林 みどり
墾古りて巨木の木の葉降り止まず 近藤佐代子
もの干しに毛布並べて孫を待つ 脇山クララ
足るを知る毛布をかけて老いを知る 菅原 治美
夕日受け残る木の葉の終演舞 脇山千寿子
冷たき手恥じてためらう握手かな 富岡 絹子
〔次回兼題〕 早春、鳥の巣、畑打つ、当季雑読
【編集後記】
妹が梅を持って来た。収穫した台湾梅を毎年頂き、梅干しを赤く染める赤紫蘇も頂いていたが、今年は妹から赤紫蘇の種子を頂き、7月始めに蒔いたらよく発芽した。蒔いた後覆土をしない様に言われたので、そのままにして水掛をしていると、かたまって発芽したので、7~8センチに発育したものを移植したが、強いもので1本も枯れることもなしに活着した。今まで蒔いても全然発芽しなかったが、今度は見事によく発芽した。蒔き付け時期が適切であったと思う。昨年、妹に種取り様に赤紫蘇を1株頂き、寒冷紗の下で大事に育てたが、光合成の不足か草丈は腰の高さまで伸び赤葉だったが殆ど種が入らず、成長が止まると赤色が退化したのか青紫蘇になり、種が入らないので種子を頂いて蒔いた。
同窓の回想録が終了したので、次回より余白に、2008年度コロニア文芸賞・選考委員会賞の「開拓」を掲載予定。
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