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FAZENDA CANAA

January 26, 2017

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その地をそこそこにし、ルイス・アントニオ(旧ジャタイー)の市街を右に望みながら、そぼ降る雨の中をカナーン耕地へ向う。ここを訪れるにはアポイメントが必要なので、事前に電話予約を入れたが「個人農場!」と強い口調で声高に断られ、更にこと荒く電話を切られた経緯が数週間前にあった。

 

断られて元々の思いで訪れた。砂糖キビ畑に挟まれたドロ道を4km程東に進むと、ゴムの木が植林された場所に出て、そこからさらに下る。

 

邸宅の前庭は良く手入れが行き届き、その先に古いが緑色をふんだんに使ってある瀟洒な建物だ。これには若林氏も「ステキ」と歓喜の声をあげる。私も一度だけ邸宅内を拝見したことがあり、造りは私が学んだ農学校を小さくしたような四角ドーナツ型に中庭が施され、調度品はイギリス製1903年もの、タイルも外国製しつらえの立派な室々であった。

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邸宅の奥まった所に、日本の石垣造りと類似する穴太積(野面積み技法)が用いられ、3m程の自然石がそのままできれいに積み重ねられていた。そこは以前、コーヒー豆乾燥場の突端にあたる場所であった。

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また前庭には、赤御影石で作られた馬で挽く石臼が庭の片隅に置かれ、歴史を物語っていた。そのほか、いま流行りのイキショラ(和名:三段花とその仲間のサザンオレンジスター)がプランターに整然と植えられ、赤、橙色の小花が数十輪にまとまって半円状に咲き、その華やかさが周辺を際立てていた。

 

鳳凰樹のよく張った枝。美しい花を咲かせる木の中で、これほど素晴らしい木陰をあたえる木も少ない。その素晴らしい葉の天蓋を仰ぎ見る恰好で、若林氏の撮影の終わりを見る頃、コーディネーターに邸宅撮影は禁じたのにと言われ打ち切った。

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