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パナマ運河通過

 1961年12月26日、印象深いパナマ運河に入る。

 太平洋側のバルボア港からパナマ地峡(旧名ダリエン)を通過する時、丁度夜明けで一部終始、展開する閘門式運河を目の当たりに出来た。

 バルボア港かた大西洋側はコロン市を擁するクリストバル港の間をガツン湖(海抜25.9メートルの人造湖)、チャグレス湖、ミラフロレス湖の三湖の湖水を利用して、1914年8月1日米国の手により完成。1977年に1999年末までにパナマに返還する新条約に調印する。

 バルボア港から1時間半ミラフロレス閘門(二段式)、ここで水面を16.5m上昇ミラフロレス湖と同位にし、この閘門の両側を電気機関車6台に牽引され10分で通過、ミラフロレス湖に入る。約10分で次の閘門ペトロ・ミグェル・ロックにかかり更に一段9.4m上昇、これは太平洋海面から25.9m高い。この掘割からガツン湖(約4時間)ガツン閘門に達し、今度は三段式で25.9m降下、大西洋と同高水面の浚渫水道に入り、約2時間でクリストバル港に入る。途中の風景は閘門あり、湖水あり目まぐるしい、特にガイラードカットとガツン湖の風景は絶品でした。この時、私達のあるぜんちな丸のパナマ通過料金は船舶トン数x90セント、因みあるぜんちな丸で2,406,636円の通過料金でした。15時クリストバル入港する。長い航海中初めて船から下りることが出来、乗客の殆どが陸地を求めて下船する。足元の揺れない陸地を一時楽しむ。ここで待ちに待ったバナナを1房購入、1ドルで少しお釣あり、この時注意されていた釣銭にパナマドルが間に混ざり、他で使用できないため思い出のコインに成る。パナマ運河と平行して鉄道が、パナマの首都からミラフロレス(南米にはこのての地名が幾つもあり、「花を見る」との意味)、ペドロ・ミグェル、分岐し運河を渡ってクレグラ、ラスカスケダス止り、また本線の方はガツン湖沿岸沿いにダリエン、ボウイヨを左に進みガツン、クリストバル、終点コロンです。

 近年拡張工事が進められ2015年半ばに完成予定。新しい閘室の幅は現在の33.5mから55mに広がり最大32,26~49mになるという。

 

 大型船が1隻、運河を通過するために必要な水量は約1.97億L、1日35~40隻で年間1.3万~1.4万隻が8~10時間かけて船が通過する間、船底に付着しているフジツボは淡水では生息出来ずに剥れ落ちてしまう。

(一部ニッケイ新聞記事を引用)

パナマ運河であるぜんちな丸を牽引する機関車

パナマ運河であるぜんちな丸を牽引する機関車

パナマ運河 (船内気魔愚劣新聞 No.3より抜粋)(**消えて解読不能の文字数

 

 パナマ運河は太平洋の***パナマ政府に*****バルボア港を入口とし、大西洋側はコロン市を擁するクリストバル港のガツン湖、チャグレス湖、ミラフロース湖の湖水を利用して、1914年8月1日米国の手により完成。

 バルボア港から1時間半ミラフロース閘門(ニ段式)で水面を16.5m上昇、ミラフロース湖と同位にしてこの閘門の両側を電気機関車6台に牽引され10分で通過してミラフロース湖に入る。約10分 次の閘門ペトロミグエルにかかり更に一段9.4m上昇ガツン湖と同位になる。これは太平洋の水面から25.9m高。この掘割からガツン湖(****)に達し今度は三段で25.9m降下、大西洋と同高水面の浚湈水道に入り約2時間でライニペイ(クリストバル港湾)に入る。要約(約8mずつ3回上昇“合計25.9m”)そして(約8mずつ3回降下“合計25.8m”)。

 途中の風景は閘門あり湖水ありで目まぐるしく、特にガイラードカットとガツン湖の風景は絶品。

パナマ通過について

 

・パナマ通過中は便所閉鎖の為大便については注意のこと

・廃棄物は絶対に棄てないこと

・上甲板よりの見物の時は一等船室を通らず、必ず無線に上る階段を昇降のこと

・服装については注意のこと

 

通過料について

 

船舶トン数×90セント

あるぜんちな丸では2,406,636

あるぜんちな丸の経費 

1日経費 約120万円

1航海  約1億2千万円

大阪商船の外国航路配船隻 60隻

 

クリストバル (船内気魔愚劣新聞 No.4より抜粋)

 

 クリストバルはコロン市に接続する港で御見物にはコロン市に出掛けねばなりませんがコロン市は丁度パナマから47里(約176Km)。人口約10万人でひっそりした静かな町で、見物するところもない所です。

 

クリストバルでの買物についての注意

 

 クリストバルで買物の際、ツリ銭に注意のこと。パナマ弗と北米弗は等価であるが他国ではパナマ弗は値が下る。銀貨、銅貨にも皆パナマと書いてあるからそれを受取らない事。

値段は皆相当の掛値があるので必ず値切ること。店により値が違うからニ、三軒当たってみること。又危険な地区には入らないこと。(資料提供レジストロ伊豆田玲子さん 2007.5.2)

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